オフラインボーナスという言葉を聞いたことがありますか？
ゲームによっては違う呼び方だったりしますが、”ゲームを閉じていても獲得できるゲーム内リソースなど”というような意味で使われます。
普通のゲームで採用されていることは少ないですが、放置ゲームにおいては必須とも言えるほど大切なものです。
放置ゲームと言うと、「ゲームをしたいのか、したくないのか、どっちなんだろう？」と思われるかもしれません。
しかし放置ゲームの醍醐味は、スポーツで例えると、プレイヤーとしてではなく、監督として試合に関わることに似ています。
ゲーム内で選手を強化したり、育成方法や配置を調整した後は、ただ試合を眺めるだけです。しかしその際には自分が考えた戦略や計画がうまくいくのかハラハラし、うまくいけば嬉しく、いかなければ悔しい思いをすることになり、これがゲーム性へと繋がります。
ここまでの話ならばシミュレーションゲームなど、他のジャンルのゲームも同様です。放置ゲームの場合は、さらに”時間”の要素を強く持つことが特徴です。
クリアするのに時間がかかるのはどのゲームでも共通です。しかし放置ゲームの場合は異なる時間軸*を持った膨大な要素が複雑に影響し合っていることが多いです。
ところが、ゲームは開いている間しか進行しないため、ゲームを頻繁に開かないユーザーにとってはどれだけ待ってもクリアできないゲームとなっていまいます。
そこで必要になるのが”オフラインボーナス”です。実際にはゲームを閉じている間も動かすのは不可能なので、ゲーム開始時にオフラインだった時間を計測し、その間の進捗をゲームに再現することになります。
ゲームの再現方法やその精度はゲームによって異なりますが、数学をうまく使うことで実現されています。
オフラインボーナスの種類や、内部でよく使われる数式など、機会があれば今後別の記事として公開する予定です。
(実はそのオフラインボーナスですが、Your Chronicleはv.2.0.5 (2022/10/16時点)で充実しているとは言えません。常にバックグランドで再生できるPC版はあまり問題になりませんが、基本的にはアプリを閉じているモバイル版にとっては致命的です。
そこで、モバイル版のリリース後、現在まで精力的にオフラインボーナスの改善に取り組んでいます。v2.1.0あるいはv3.0.0が、モバイル版にとって画期的なアップデートになることを願っています。)
*時間軸 … 必要な時間のスケールが違うという意味で使いました。
